えぴそーど101
一行が再びイキリス宮殿へと戻ると、辺りはすっかり夜になっていた。
兵「王様はすでにおやすみになられている。
明日の朝出直してまいれ!」
カ「そんな悠長なこと言ってる場合じゃないのよ!
私たちただの客じゃなくて、志願兵の試験を受けた者よ」
兵「ではドラゴンのツノはどこだ?」
カ「それは・・・!」
グレイトドラゴンどころかドラゴンキッズも倒さなかった一行は、ツノを持ち帰ってはいない・・・。
ヒ「他の入り口さがそうよ。
なんか裏口みたいなヤツでいいんだよ(・∀・)」
カ「余計怪しまれるわよ。捕まったらどうすんの?」
ミ「大臣さんを探したらいいんじゃない?
昼間の様子だと、王様と意見が合わないみたいだったわ。
聞く耳を持ってくれるかも」
ヒ「その手だっ!」
裏口を探したが、そこにも番兵はいるのだった。
カ「どうするっていうのよ」
ヒ「こ、コンパニオンの者ですぅ。大臣さんに呼ばれましたぁ(・∀・)」
兵「そうか。入るがよい」
ヒ「ザルだぁー!( ˊᵕˋ* )」
カ「禁止だって言ったのに!!」
ミ「とにかく上手くいったわ(^▽^;)」
大臣の部屋はどこだ?しかし、「コンパニオンの者ですぅ」と名乗れば城の者たちは大臣の部屋をも教えてくれるのだった。
大臣の部屋を見つけた。
トントン。
ヒ「大臣さん大臣さん!」
大「むむ、何者だね?」大臣はドアを開けた。
大「なんだ君たちは!」
ヒ「こ、コンパニオンの友達の友達ですぅ(;・∀・)」
カ「じゃぁただの侵入者ね」
大「な、何を言っておるのだ!?」
カ「とりあえずお部屋に入れてくださる?かよわい女4人ですので」
大臣は4人を部屋に通した。
大「何者なのだ!?」
カ「私たちに見覚えはなくて?
昨日、魔法使い募集の件で王様に謁見した者よ」
大「あぁ、思い出したぞ!
その件は私ではなく王様に・・・」
カ「王様ではダメっぽいの。
ねぇ大臣さん。王様が何か、不審だと思わない?」
大「そなたら!気づいたのか!!」
カ「だから大臣さんのところに来たのよ」
大「あれは1年ほど前だったか・・・
宮殿の隣に王宮図書館があるのだが、王はその中で、禁断の魔法の書を見つけてしまった」
ヒ「禁断の魔法の書??」
大「うむ」
カ「《イオグランデ》か、《マヒャデドス》か?」
大「そんな甘ったるいものではない!」
カ「えぇ!《イオグランデ》や《マヒャデドス》が甘ったるいわけないじゃない!最強の攻撃魔法よ!」
大「いいや。それをも凌駕する禁忌をこじ開けてしまったのだよ・・・!
なんと・・・
破壊神を召喚する魔法陣・・・!!!!!」
ヒ「はかいしん!!!!!」
カ「平仮名で書くと迫力ないじゃないのよ!」
ミ「破壊神って、昔ハーゴンと共に世界を滅ぼした、あの破壊神!?」
大「左様。
王は、破壊神を味方に付けられると確信した。
それによって目の色を変えてしまったのだ!
今や、ヨッパラ連合を統率することだけでなく、メアリー合衆国を滅ぼし世界を制圧することすら企んでおる。
魔王すら、倒して配下に入れるつもりでおる・・・!!」
ヒ「世界は平和だぁー(∩´∀`)∩」
ミ「そうはならなそうよ(汗)」
大「王の暴走を止めなくてはならんのだが、どうしてよいかわからぬ・・・!!」
カ「王様って魔物なの?」
大「いや!そうではないと認識しているが・・・」
カ「可能性はあるわ。まぁ人間であったって、やっつけないと。
王の間まで行けば戦えるんだけど、入れてもらえないのよね。
大「私の客人ということにしておこう。
明日昼過ぎ、王の間で待つ」
カ「承知したわ!」