えぴそーど12
一行はやがて、大きな城壁街に到着した。
昭和通り門をくぐると、うわぁまぶしい!
そこには大きな街頭モニターがあり、何か商品のコマーシャルを派手に映していた。
ヒ「うわぁ~すっごい電気街!」
カ「近年は電気街っていうより、アニメやゲームのグッズとかが多いようだけどね」
メイドさんや猫耳のコスプレをした少女たちが、何かのビラを配っている。
ヒ「メイドさんかわいい~♡」ヒナタは駆け寄っていった。
ヒ「あたしにもビラ1枚くださぁい♡」ビラが欲しいのではなく可愛いメイドさんと戯れたいのだ。
メ「え、女の人には不向きなんですけどぉ(;・∀・)」
セ「なぁに?」
ミ「なんでもないのよ。あははは(^▽^;)」
「緊急速報です!」
街頭モニターはくだらないCMをやめ、不意に緊急ニュースに切り替わった。すると道行く人々は一斉に、緊張の面持ちで巨大な画面を見上げた。
「ニュヨークの国が魔王から侵略を受けたことにより、ニュヨークの特産品であるアイポーンの輸入が制限されることになりました!以降、携帯電話は閣僚やテレビ関係者など一部の特権階級のみが・・・」
ヒ「魔王の話してる?」
カ「魔王の話だけど、そう重要ってことでもないわ」
ヒ「ていうか魔王がどっかの国を侵略したところで、ヒボン列島のアタシたちにはそんな問題なくない?魔王退治とか必要なのかなぁ」
ミ「そうね。外国からすれば、危機に感じる人とそうでもない人と、結構二極するんじゃないかしらね」
カ「ヒボン列島の私たちの場合、お金持ちとかミーハーな人が胃が痛いんじゃないかしら」
ヒ「どうして?」
カ「今言ってたでしょ?
庶民はアイポーンも携帯電話も持てなくなるのよ。アイポーンに中毒してる人多いし、仕事で手放せない人もいるでしょうしね」
ヒ「えぇー!アイポーン持てなくなるの!?
16歳の誕生日に買ってもらう約束だったのにぃぃぃ;つД`)」
カ「あんたも切実だったんじゃない」
ヒ「くそぉ、魔王め!!
絶対の絶対の確実に成敗してやるんだからぁ!!(ꐦ°᷄д°᷅)」
ミ「魔王討伐の動機が、アイポーン(^▽^;)」
ピコンピコン!妙なサイレンが鳴り響き、道行く人はまたモニターを見上げる!
「たった今新しいニュースが入ってきました!外国から最新映像です!
ニュヨークに続いて、メアリー合衆国のマシントンが攻撃されました!
防衛軍は迎え撃ちましたが、あっけなく壊滅しています!
そしてなんと軍の監視モニターの映像に、魔王の姿が映っています!
なんと!なんと!
魔王の正体は幼い少女であるように見えます!!」
えぇー!!
なにぃー!!
見上げる聴衆はざわついた!
マシントンの大都市を破壊しているのは、10歳くらいの可愛らしい女の子に見える・・・!

ヒ「魔王が・・・女の子・・・!?Σ(゚□゚︎`)」
ざわざわ!
ざわざわ!
男「へぇ~、魔王が女の子かもって噂、本当だったんだな!」
男「ていうかアケバのコスプレっ子みたいなカッコしてたぜ!魔王ってアケバの子だったりして!」
男「今度はマシントン。また大都市かぁ~」
トキョーのヒナタの住む界隈とは異なり、魔王に関する情報をそれなりに得ている者たちもいるようだ。
ヒ「魔王が女の子だなんて!あの子もアイポーンでめっちゃチックタックとかやってそうだけど、規制されて困らないのかなぁ」
カ「魔王が携帯電話に依存してるとは思えないけど?(汗)」
ヒ「ていうかまさか、魔王がキキちゃんなんてつまらないオチはないよね!?
そんなのぜったい読者に怒られちゃうけど(;゚Д゚)」
ミ「だ、だいじょうぶなんじゃない?そこは(^▽^;)」
カ「誰よキキちゃんて」
(※前々作『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』をご参照ください)