えぴそーど36
カ「きゃー!」急にカンナが叫び声を上げた!
カ「金の大仏様にマージインプが乗っているわ!倒さなきゃぁー!」
衆「えぇ!?」皆がこちらを振り向く。
カ「《メラミ》!!」
バーン!カンナは金の大仏のお腹に《メラミ》を撃ち込んだ。
ダ「な、なにをするんだ!!」
カ「え?金で出来ているなら炎を打ち込んでも問題ないでしょう?マージインプに壊されるほうが問題だわ!」
ダ「あわわわわ!!」
すると、大仏を覆っていた金メッキが焼きはがれ、ブリキの胴体が丸出しになった!
カ「あら?おかしいわねぇ。金メッキだわ」
ミ「ぷっ!あはははは」
セ「にせもの、にせもの」
衆「なにぃ!?金の大仏様は偽物だったのか!?」
衆「じゃぁご利益があるって噂もデタラメだろう!」
ダイコクは逆切れをしはじめた!
ダ「貴様らぁ!なんてことをしてくれるんだ!!
悪者だ!であえ、であえー!!」
衆「なに?不審者か!?」すると一部の参拝客はカンナたちを不審者扱いしはじめた。
ヒ「えぇーー!!」ヒナタは青ざめている!
しかし、カンナはひるまない。
カ「あら?おかしいじゃない。どうして私を責めるの?
私は金がメッキであったことを暴いただけ。
もしこれが、純金製だったものから偽物にでもすり替えられたと主張するなら・・・私じゃなくてすり替えた人を責めるハナシじゃない?
それなのに、メッキであることを暴かれて私を怒るということは・・・
ダイコクさん。あなたは悪者だわ」
ダ「このやろぉー!!」
ダイコクは悪人顔をむき出しにして、打ち出の小づちを構えた!
カ「そんなブヨブヨのビール腹に負けはしないわよ。
《ヒャダルコ》!!」
ピキーン!氷の津波がダイコクを襲う!
ダイコクをやっつけた!
ダ「うぐ・・・う・・・・うぐぐ・・・!」
ヒ「まだ息があるよ!」
ダ「あ・・・あ・・・」
ミ「何か言おうとしてるようだわ」
ダ「う・・・あ・・・、
わた・・・し・は・・・・
ビールっ腹・・・では・・・ない・・・!」
ヒ「げしっ!」ヒナタはダイコクの腹にトドメの蹴りをお見舞いした!
ミ「お供え物の食べ過ぎっ腹かしらね(≧∇≦)」
セ「おまんじゅうっぱら!」
民「ひえー!大仏様にご利益があるなんて嘘だったのかぁ!
民「ダイコク様は神の名を騙る悪者だったのかぁ!」
民「それならどこに本物の大仏様がいるんだぁ!?」
参拝客たちは動揺している。
すると、セナがぽつりと何かを言った。
セ「おさいせん払っても、神さまが願いをかなえるわけ、ない」
ミ「みんな!この子がなんか言ってるわ?」
民「うん?」
民「なんだって?」
参拝客たちはセナのもとに集まってきた。
セナはもじもじしている!
ミ「セナ?もう1回言ってあげて♪」
セ「おさいせん払っても、神さまが願いをかなえるわけ、ない」
民「・・・!!」
民「そうか!よく考えてみりゃそうだよな!
神様がお金と引き換えに願いを叶えるなんて、そんなわけないよな!」
カ「やっぱりセナが一番賢いんじゃないの(汗)」
平和に見える国も、実はあまり平和じゃないのかもしれない。