えぴそーど48
ヒ「そろそろ本気を出してやる!(・∀・)」
ヒナタは何かを思いついたようだ。
ヒ「むぅぅ、この秘策はオトコに襲われた窮地のためのとっておきだったのだがな・・・
背に腹は代えられん!」
ミ「何か技を持っているのかしら!?」
ヒ「第二形態っっ!!」
カ「それ完全にラスボスのセリフじゃないのよ。
せめて『ギア・セカンド』にしときなさいよ」
ミ「こ、こんなに緊迫感のない戦闘は初めて見たわ・・・!Σ(゚□゚︎`)」
勢いよく吠えたヒナタは、ブカブカすぎるパーカーの袖口から珍しく両手を出した!
ヒ「しゃきーーん!」
ミ「おぉ!」
ヒナタはしゅばっとメンザイの懐に駆け込んだ!
ヒ「小悪魔ぁぁぁぁ、ネイルっ!!!」
しゅばばばばばばばば!
ヒナタはスカイブルーに完璧に塗られた自慢の爪で、メンザイの顔を思いきりひっかいた!!!
メ「ぐぁぁぁぁ!!」
ヒ「貴様の顔はぐちゃぐちゃだ!もう立ち直れまい!」
ヒナタはキザに敵に背中を向け、決めゼリフを吐いた。
セ「かっこいいっ!(*◕◇◕*)」
ミ「尊敬のまなざしで見ないでっ!!!Σ( ̄□ ̄|||)」
メンザイをやっつけた!!
一行はまた新しい街を目指す。
いいや、街ではなくたまには、少し田舎に行ってみようか、ということになった。
ピエンチャンより北の山奥は、平和な土地が広がるらしい。
心なしかトロデも気分が良さそうだ。本当は平和でいたいのだろう。
先日のメンザイとの戦いを思い返しながら、カンナはヒナタに尋ねた。
カ「ねぇヒナ、あなたって頭が良いの?悪いの?」
ヒ「悪いよ(・∀・)」
カ「でも時々鋭いこと言うし、鋭いことやるじゃない?」
ヒ「そういうカンナだってなかなか賢いじゃん(´_ゝ`)」
カ「上から目線で言わないでくれる(汗)
私は賢いわよ。そこそこはね」
ヒ「アタシ頭悪いよ。勉強キライだもん。
小学4年生くらいまではちょっとがんばったけどね。
殿様の功績とか覚えてもクダラナイと思っちゃって、勉強する気なくなっちゃった。
カ「議論とか得意だったんじゃないの?」
ヒ「ディベートが上手いって言われたけどね。
でもディベートって意味なくない?
ニュースとか複雑なことについて思いつきで話したって、正しい意見にならない気がするよ。ヘリクツ合戦になっちゃうじゃん。意見って、よく考えてから紙にでも書いたほうがイイんじゃないかって思うけど。
それからは、頭脳はジョークを言うことだけに使うことにしたのさ(・∀・)」
カ「ふうん」
すると今度はヒナが返す。
ヒ「カンナたちのおかげで、アタシもずいぶんレベルが上がったよ。
・・・漫才のレベルが!( ´∀`)b」
カ「戦闘のレベルはまだ5くらいなのよね」
ミ「3じゃない?」
ヒ「でもメンザイちゃんに勝ったぜ!(∩´∀`)∩」
賢さも強さも、簡単には測れないのかもしれない。