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エピソード132『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード132


?「そっちの女の子が話してくれる?悪いけど。

 ローレライは男があまり好きじゃないの」

ア「あぁ、ごめん(汗)」

キ「えぇ。わたしはエルフのキキよ♡

 あなたたちはローレライって種なのね?」

カ「そう。海辺を好む妖精よ。

 あたしはカリナ。でも名前なんてすぐ忘れてね」

キ「わかった。努力するわ♪

 えぇと、アイリーンだっけ、質問してもいい?」

3人「忘れるの早すぎるーーー(汗)」

カ「うふふ。あなた面白いのね。

 なぁに?質問って」

キ「わたしたち人魚を探してるの。この辺にいるはずなんだけど・・・」

カ「人魚?人魚ならもっと北のほうに住んでるわ。

 もっと北の、波打ち際がゴツゴツになる辺りまで行けば、会うことあるかも」

キ「ありがとう♪」


カ「でも人魚になんて会ってどうするわけ?」

キ「そんなプライベートなことまで、答えなくちゃいけないの?

 あなたの名前、来年まで覚えててイイっていうなら教えてあげるけど♡」

な「な、何言ってるの?キキちゃん(汗)」

カ「あはは!面白いのねあなた。

 いいわよ来年までなら♪」

キ「わたしたち世界樹ってところを目指してるの。

 そこに行くために、人魚さんが情報かなにかくれるはずなのよ」

カ「ふうん。あっちこっち旅して、物好きなのね」

キ「そうなの。色んな人に出会いたいの♪

 色んな妖精さんとかね♡」

カ「うふふ。あなたの名前なんだっけ?」

4人「忘れるの早すぎるーーー(汗)」

キ「キキちゃんよっ!」

カ「そう。キキちゃん♪

 来年までは覚えてるようにがんばるわ♡

 またね♪

 そっちの人間さんも男の子も、もし今度会ったならお話してあげる。

 じゃぁね!」

キキはこの1分間で、わずかにローレライの心を開いてしまったらしかった。そしてそれはキキの生きがいの一つであった。



世界樹に近づくべく、人魚を探すべく、一行は北側に向かって歩いた。

また少し内陸に戻り、馬車の歩けるところを海岸線沿いに北上した。

人魚たちが海でキャッキャと遊んでいたりはしない。他に何も見えない。商業施設も家もない。

うーん。どうすればよいのだ?


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