エピソード141
ゆ「じゃぁ次はどこに行けばいいのかしら?」
長「結局のところ、遥かなる目標を持つ者は、闇の支配者と対峙することになる。
それが格好の教材となるのじゃろうな。
最近、闇の支配者の動きが騒がしくなってきた。
おぬしらのエネルギーの高まりを警戒しておるのじゃろうな」
ア「つまり、もう魔王に目を付けられちゃってるってことか!?」
4人「がびーーーーーん(泣)」
長「妖精のお嬢さん。魔法の素質が高いな。
おぬしに魔法を授けてやろう。
うん?
・・・・・・・
高いどころではないな!魔法を抑えてさすらってきたのか!
これは失敬!
でも1つお節介をしたい。
おぬしが封印した魔法、1つ解き放つぞ?」
キ「え?えぇ・・・」
長「△§ΦБζщΖ・・・」
長老は何やらぶつぶつと唱えている・・・
長「はっ!!」
長老が喝を入れると、キキの体が青白く光り輝いた!
長「よし。
《ドラゴラム》の魔法じゃ。
体をドラゴンに変身させることが出来る」
な「すごぉぉーー!!」
キ「あぁ、それなの。
でも《ドラゴラム》の炎なんかで魔王に対抗できるとも思えないけど・・・」
長「魔法の使い道は色々ある。
そなたは自分で気づくじゃろう♪」
な「そういえばキキちゃん、ちっちゃくなるときに魔力を抑えたって前にも言ってたけど、元はどれくらい魔力あったの?」
キ「うーん、魔力って概念も色々あるけど・・・
魔法を放つためのマジックパワー(MP)で言うならぁ~
600万くらいだったかしら♪」
4人「ろっぴゃくまん!!??」
長老すらも目玉を飛び出している!!
な「レベル99の賢者でも999でしょ!?」
キ「そうねぇ~
だから5000人くらいの賢者と《メラゾーマ》の撃ち合いしても、勝てるかも♡」
4人「すごーーーーー!!!」
キ「まぁ今は1/3くらいに抑えちゃってるけどね。
それに攻撃魔力とか素質とかもかなり抑えちゃってるわ。
この体じゃ上級魔法は使えなくて、《メラゾーマ》も《マヒャド》も撃てないもの」
長「《メラミ》で闇の支配者を倒すつもりなのか・・・?」
キ「まぁね♡」
長「おそれいった・・・!!」
長老は堪らずお茶を飲んで、心と頭に小休止を挟んだ。
長「つまり、チカラを隠しながらさすい続けたいんじゃな?」
キ「そうね。なるべくそうしてきたつもり♡」
長「アミンよ!」
ア「は、はい!」
長「弱くなりなさい!」
4人「ムチャ言うーーーー(汗)」
長「ほっほっほ。言葉が悪かったかな。
『気を抑えなさい』じゃな」
アミン「気を、抑える?」
長「そうじゃ。
そろそろおぬしも弱くはない。
あまり力むと、魔力やエネルギーを探知されてしまう。
それは都合が悪いじゃろう。大道芸人を装いたいならば」
ア「それを装いたいわけでもないんだけどね(汗)」
長「とにかくエルフのお嬢さんのように、なるべく気を抑えて動きなさい。
簡単なことではないが、おぬしなら出来るじゃろう。
お嬢さんのように、攻撃を繰り出す瞬間だけ、気を解放するように」
キ「わたしは攻撃の瞬間も気を解放してないわ。
魔法攻撃の場合は、ね」
長「なぬ?本当か!?」
キ「えぇ、普通は気をコントールする人でも、攻撃の瞬間は気を解放するけどね。
わたしは、魔法を放つ瞬間も脱力したままよ♪」
長「そんなことが、可能なのか!?」
キ「イメージの問題よ♪
『手から魔法を放つ』んじゃなくて、
『魔法のカタマリの前に、わたしが在る』ってカンジ?
わたしは魔法の召喚者にすぎず、
わたしが活躍してるんじゃくて、『魔法が活躍してる』の♪」
な・ゆ「さっぱり意味がワカンナイ(汗)」
キ「物理攻撃だとムリだけど、魔法ならそれが出来るわ♪
他にやってる魔法使い、見たことないけどね。
でも回復魔法の使い手には、こういう人いるみたいよ♪」
長「なるほど。大したもんじゃ!」
高度な話に花が咲いている、そのときだった!
ボボーン!
頭上で大きな爆発音がした!そして煙が立っている!
無数の鳥たちが一斉に羽ばたいて逃げ出した!