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エピソード198 『天空の城』

エピソード198


シュルシュルシュルっ!

これまで微動だにしなかったクシャトリアは、20メートル先のれいを目掛けてものすごいスピ―ドで襲い掛かってきた!鋭い槍でれいを串刺しにしようとする!

ガキ―ン!!

クシャトリアの槍は硬い金属に弾かれた!

またもデイジーが、大きな盾でれいの身をかばった。

デ「凄まじいな!おまえの攻撃は。

 重厚な打撃と最強の魔法を駆使し、冷静に頭を使い、まるで・・・


 勇者のようだ・・・!」


れいはその最大級の褒め言葉に目を丸くした。しかし謙虚に返した。

れ「デイジーにはまだ、敵いそうもないわ」


デイジーは《破壊の鉄球》で反撃に出た!

クシャトリアは避けもしない!

グシャ!!すさまじい衝撃がクシャトリアに襲い掛かる!

しかし、クシャトリアの体はダメージを受けていない!

れ「なんてタフなの・・・!!」

れいはすぐさま《奇跡のつるぎ》を振りかぶって敵に襲い掛かる!

キン!キン!キン!キン!

クシャトリアは大きな槍と盾を器用に操りれいの攻撃をいなす!タフなだけでなく戦闘も巧い!

ク「ふはははは!体が戦い方を知っておる」

デ「《イオナズン》!

 弾きようのない《イオ》ならどうだ!」

さらにれいが畳みかける!

れ「《イオ・・・グランデ》!!!」《イオ》系の極大魔法である!!

デ「おいどうなってんだ!」デイジーはれいの強大な魔法に驚く!

これで滅しない敵など居るはずもない・・・と思いきや!

爆炎の向こうから、クシャトリアは禍々しい色の炎を吐いて反撃してくる!!

ゴォォォォォーーーー!!!

デイジーは大盾で二人の身を守る!


ク「はっはっはっはっは!」

デ「どうなってやがるんだ!奴は不死身なのか!?」

れ「守備力が高いんではなくて、痛みを感じていない!?」

デ「もしやゾンビなのか奴は!盾などただのオブジェだ!」

ク「はっはっはっはっは!戦うことは意外と楽しい。

 ほら、もっとかかってこい!」

れ「デイジー!《バイキルト》!」れいはデイジーに《バイキルト》を掛けた!デイジーの攻撃力が上がった!

デ「うぉぉぉぉ!!」デイジーは《破壊の鉄球》で、奴の体の最も細い部分、腰を強烈に殴りつけた!

グシャぁ!!!

しかしクシャトリアは痛がらない!

デ「気味が悪いぜ!」

れ「ダメージが蓄積しているなら我慢比べを続ける余地があるけど、痛がっていないわ・・・!


クシャトリアは槍でデイジーに攻撃を仕掛けた!

デイジーは器用に鉄球で攻撃を払おうとする!

しかしその隙をついて奴は、骸の尻尾でデイジーを殴りつけた!

デ「うぐっ!」

ク「仕返しだ!」さらに盾で強引にデイジーを殴りつけようとする!

れいがかばいに入る!自分の盾で盾を懸命にいなす!

2人は後ろに跳び逃げる。


れ「・・・はっ!」れいは何かを閃いた!

れ「デイジー!奴がゾンビだって言った?」

デ「あぁ、死んだ体を動かしているとしか思えない!」

れ「ゾンビって光のエネルギーに弱いのよね?」

デ「《聖水》がよく効くって話か?」

れ「一か八か・・・

 食らえ!とっておきの極大魔法!!

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