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CHAPTER 17

CHAPTER 17


次はどこに向かうべきなのだろうか?

食堂で作戦会議が開かれた。

ロ「『龍を探せ』って関所の爺さんには言われたけど、ムーンペタの町の人に聞いても龍なんてさっぱり手がかりなしだ。やはり直接魔王を探したほうがいいのかな?

 ムーンは何か、魔王についての情報を知っていないか?」

ム「昔勉強したことを思い出すなら…

 『5つの紋章を集めし者が、何かに導かれる』という伝承があるわ。何に導かれるんだったか、それは魔王ではなかった気もするけれど…、普通じゃない場所を目指すなら関連性はあるのかも」

サ「5つの紋章か。

 5つの国家が手を結べってことかな?」

ロ「ロトの子孫は僕ら3つの国だけだ。

  僕はそれ以外の国など信用していない。自分の国すら怪しいところさ」

サ「まぁまぁ。可能性の1つを言ったまでさ」

ム「太陽の紋章、風の紋章、月の紋章…たしかそんなのだった気がするわ。

  太陽や風だけを紋章とする国が、この世界にあったかしら」

サ「まだまだ旅は長そうだな!」

ミ「嬉しそうですわサマル様」

ロ「僕らとはまるで国交のない、遥かな大陸まで渡る必要もあるのだろうな」


店「遥かな大陸ですって?ロマンあることを言いますね!」

食堂の店主が通りがかりに口を挟んだ。

店「ポートセルミは大きな港町ですよ。そこから大海を渡る船が出ています。

 いやぁいいですねぇ、冒険の旅!はっはっは!」

ロ「呑気なもんだな」

サ「ははは!魔王だのなんだの余計なことを聞かれてなかっただけ、幸いということにしておこうぜ」

ム「そして有力な情報だわ。

 私たちが目指すべきはポートセルミ。それで間違いない気がする」

港町ポートセルミはここから遥か東にあるらしかった。また長い旅になりそうだ。



『転生したらローレシアのメイドさんだった件』

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