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えぴそーど22 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2024年12月23日
  • 読了時間: 3分

えぴそーど22


店「ところで、女の子ばかりで武器なんて買って、どこに行くっていうんだい?」

たしかに、武器屋をうろついていそうなメンツではない。

ヒ「魔王退治に、ちょっとそこまで(*'▽')」

カ「5月のピクニックみたいな言い方しないでちょうだい」

店「ま、魔王退治のパーティーなのか!?

 ふうん。信じがたいがそこを議論してもしゃぁねぇ・・・。

 それでヨロハマ港からメアリー合衆国にでも行こうってことだな?」

ヒ「そです(・∀・)」

店「旅かぁ~懐かしいぜ!

 オレも武器屋をやる前は武闘家としてさすらっていたからなぁ~」

ヒ「えぇおじさん冒険者だったんだぁ!

 おじさんがヒボンを離れている間にこのラブandペリーのカードがプレミアにな・・・」

カ「はいはいそこにハナシ戻さなくていいから」

ミ「おじさんも魔王退治だったのですか?」

店「いいや?何も倒すべく悪は魔王ばかりじゃねぇさ。

 東南マジマにはよぉ、7人の偽善者の神がいるんだよ。

ヒ「偽善の神って魔王より厄介じゃね(゚Д゚;)」

店「おう、そうなんだよ!

 『七福神』って呼ばれてんだけどな。その7人を倒すと、龍の神様が現れて願いを叶えてくれるらしいぜ!」

ヒ「すごぉぉぉーーー!!

 ドラゴンボールみたいなハナシじゃんΣ(゚□゚︎`)」

店「そうなんだよ!

 ドラゴンボールみたいに体の細長ーい、緑色の龍が出てくるらしいぜ」

カ「なんで悪者の神を倒すと願いを叶えてくれるのよ?なんかその話や龍の神だってうさん臭いわ」

店「はっはっは!オレも仲間たちにそう言われちまってよぉ。

 それで旅は空中分解しちまったってワケさ。

 まぁ信じるも自由。信じないも自由。悪は魔王ばかりじゃねぇよってハナシさ」

関わりついでに、一行は武器屋の店主に港の場所を尋ねた。

しばらく南に歩いたところにあるらしい。情報さえ手に入れば、あとはどうにかなるだろう。



ヨロハマも城壁街を抜けると、魔物が出現する。

魔物はまだいっかくうさぎと大差なく、カンナが先頭に立って元気にしていれば苦もなく蹴散らすことが出来た。一行の旅は続く。

雑談をする余裕もある。

ミ「それにしても・・・

 生き別れたお父さんとパチンコ屋で再会なんて、悲しいわね」

ヒ「え?ぜんぜん悲しくなんかないよ(・∀・)」

ミ「えぇ!?

 でもその表情をみると、強がってる気配もないわね」

ヒ「強がりじゃないよ。別に悲しくなんてない。

 お兄ちゃんもゲーマーニートだったし、アタシ、家族に対して何も期待してないの♪

 別に家族が特別な存在とか思ってなくて、仲良くしたいとも思わないよ。

 『家族だから仲良くする』んじゃなくて、『気の合いそうな人を探し出して仲良くする』のが人生だって思ってる(*´з`)

 家族だからって、クラスメイトだからって、価値観合うわけじゃないからねぇ。

 だから、カンナを見つけて漫才してる最近が楽しい♪」

カ「お笑い芸人扱いしないでくれる」

ヒ「セナちゃんはあまりおしゃべりじゃないけど、アタシこの子がスキで、この子を守りたいってアタシ思ってるし、ミーさんのソリッドな話聞いてるのも楽しいの♡

 魔王に出会えなかろうが倒せなかろうが、みんなを見つけて冒険してる今が、楽しいよ(∩´∀`)∩」

カ「へぇ・・・」

ミ「ふうん。ヒナ、意外と旅人気質なのかもね♪」

ヒ「旅人気質?」

ミ「自由で、達観した人なのよ(^_-)-☆」

セ「ぎゅぅぅ♡」セナはヒナタのおしりに抱き着いた。

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