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えぴそーど43 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2024年12月23日
  • 読了時間: 3分

えぴそーど43


 魔王ユイ・ハツネ 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
魔王ユイ・ハツネ

その少女は喋りはじめた。

「にゃははははは!ごきげんいかがかにゃ!

 吾輩は魔王なのだにょ!

 その名もユイ・ハツネ」

衆「本当に魔王なのか!?」

衆「ニュース映像にちょっぴり映ってた姿とおんなじだ!」

衆「か、可愛いぞ!ファンになろうかな!」

衆「まともに大衆に話しかけたのは初めてなんじゃないか!?」

一人の男が魔王に叫びかけた。

男「つ、ついに世界を滅ぼしに来たのか!?」

ユ「にゃはははは!まだまだゆっくりやるにょ!

  遊び場を壊したらつまんないもんにゃ!

  皆の衆、吾輩と遊ぶぞ!!!

  盛大な追いかけっこだにゃ!!」

衆「追いかけっこだって!?」

ミ「エリアを予測させない無差別テロの意味かしら・・・!」

カ「野放しにさせはしないわ!

 《メラミ》!!」

カンナは上空に浮かぶ魔王に《メラミ》の魔法を放った!

しかし・・・

大きな火球は魔王の体をすり抜けてしまった!?

カ「えぇ!?当たったはず!」

ユ「にゃはははは!

 あっかんべぇ~!!今撃ってもムダにゃ。

 これはホログラムだにょ!」

ミ「ホログラム!実体はそこにいないってことだわ!」

ユ「じゃぁね、ばいばーーーーい♡」

魔王ユイ・ハツネの幻影はそう言うと、どこかへ飛び去ってしまった。


ヒ「ぽかーん」

衆「こないだのプノペンといい今のシンガパールといい、今度は東南マジマが壊滅しちまうのか!どうやって逃げればいいんだよぉ!」

カ「そうだわ。侵略に2回連続で鉢合わせた。

 私たちの読みが、ことごとく当たったわ」

ミ「いや、もしくは・・・

 私たちが目を付けられている・・・?」

ヒ「えぇーー!Σ( ̄□ ̄|||)

 カンナが《メラミ》撃ったりするからだよぉ!」

カ「その前からでしょ。

 私のせいなの?どっちかって言うと、勇者の子孫だからヒナがマークされてるんじゃないの?」

ヒ「えぇ、アタシぃ!?(゚Д゚;)」

カ「半径1メートル以内に近寄らないでくれる?」

ミ「そんな距離じゃとばっちりは避けられそうにないけど(笑)」



とりあえずシンガパールに向かってみようという狙いは、間違ってはいなかっただろう。しかし魔王ユイ・ハツネとやらは、「壮大な追いかけっこをするぞ」と言って姿を消してしまった。

ヒ「ちくしょう魔王め!

 トゥイーティーを気取りやがって!」

ミ「どういう意味なのそれ(^▽^;)」

ヒ「冷やかしなが逃げ回るカワイイ奴だっ!」

次はどこに行けばよいのだろう?もうアテはないが、とにかく大きな街を目指して世界をさまよいまくるビジョンを持った。


ヒ「ねぇ、そういえばシンガパールはお買い物天国なんだよ?

 ブランドバッグ探しに行こうよ(・∀・)」

ミ「街が壊滅されたことをわかったうえで、言ってるのよね?(^▽^;)」

ヒ「う、うん(;・∀・)」

カ「それは火事場泥棒と言うのよ」

カンナはヒナタの首根っこを掴んで、回れ右させた。

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