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エピソード24

翌日は、

再び自転車にまたがって、

川向こうにある郊外遺跡の数々を周った。

ガイドブックには、

「自転車でも回れないことはない」

とかって書いてあったんだけど、

ぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーったい、

自転車では回らないほうがイイ(笑)

トライアスロンの選手でもナイ限り、途中で死んじゃうよ(笑)


あと、もう一点、

くれぐれも、注意してもらいたいことがある!

「ハトシェプスト葬祭殿」という遺跡を巡って、帰ろうとすると、

山の上のほうに矢印が向いてて、

「王家の谷への近道」

みたいなことが、書かれてんのさ。

そのコトバを真に受けて、

山を登ろうモンなら、最後!!!

ホント、途中で死んじゃうかもしれないよ(笑)

「王家の谷」まで辿り着くことは、

まぁ、可能ではあるだろうさ。

けども、

自転車をハトシェプストに停めたまま、この山道を登っちゃったなら、

その自転車を取りに行くためには、

帰りもまた、この山道を通らなきゃならない…!!!

「王家の谷」は、

歴代の有名なファラオの墓が40個くらいも点在する、広大な墓地遺跡でさ。

この遺跡を観光するだけでも、かなり体力が要るさ。

それを、地獄の山越えを終えた直後にやって、

更にまた、地獄の山越えでハトシェプストに戻るとなると、

一体、何の拷問か!ってコトになっちゃう(笑)

この近辺には、他にも幾つか見所が残っているけど、

それらを巡ってる時間と体力は、もうナイだろうなぁ…。


僕は結局、

真っ暗で外灯もロクにナイ郊外の道を、

夜の8時頃まで掛けて、ヒーコラヒーコラ戻ってきたよ…



『導かれし者たち』

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