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エピソード30

…訂正!

ダニーは、

「僕は、『クフ王のピラミッド』以外には、興味がナイ」

 と、力強く言い切った。

だから、13時までは別行動をすることにしたんだ。


僕は、しばらくあちこちとウロウロした後、

「メンカウラー王のピラミッド」に向かった。

3番目に大きいヤツさ。

入場しようとすると、入り口のところで、

「カメラの持ち込みは禁止だよ!」

と、遮られてしまった!!

僕は、チケット・カウンターまで戻って、

カメラを預かってもらわなきゃならなくなった。

「メンドクセーなぁ…」

と思いながらも、5分ばかしもとぼとぼ歩いて、

カウンターに預けて、また引き返してきた。


ピラミッドの中に入ってみると、

人がすれ違える程度の、狭い通路が敷かれていた。

時々、広くなったり、曲がりくねったりはしたけれど、

ドラク○Ⅲのピラミッドとは違って、

「迷宮」という感じでは、なかったよ(笑)


「ダンジョン度」は、期待値よりも低かったけれど、

エネルギーは、メチャクチャ強かった!!

…すると、

僕がもし、この時までにレイキ・ヒーリングに携わっていなかったら、

ピラミッドの素晴らしさは、 ゼンゼン実感出来なかっただろうなぁ(笑)


 

僕が、最奥部にある玄室(棺が安置されている、小屋一軒ほどの空間)

に辿り着いたとき…

なんと!!

真っ白い服を着た金髪の女性が、とても美しい声で歌っていた!!


歌が終わるのを待って、

僕は、彼女に話し掛けてみた。

「とっても美しい声ですね♪

 あなたは歌手?

 それとも、ヒーラーだろうか?」

彼女は、おしとやな笑顔で、

「自分はヒーラーだ」と、答えてくれた。


彼女は、それで帰っていった。

僕は、玄室の中で30分ほど、

座禅を組んで、ヒーリングを施した。

…実は、これまでも、

遺跡などの聖地に訪れるたんびに、

30分ほどのヒーリングを、行っていたんだよ♪



『導かれし者たち』

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