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エピソード32

…さぁ!!

つにについに、

エジプト放浪のメイン・イベントとも言える、

「クフ王のピラミッド」に入るときが来たよ!!!

キミも、

歌番組とか見ながら、「ながら」で読んでる場合じゃナイよ!?


「クフ王のピラミッド」の入り口に行くと、

また、「カメラは持ち込み禁止!」と言われちゃった…。

「やべぇ、また逆戻りかぁ…」

と思ったのも束の間、

受付のおばちゃんは、

「5ポンド寄越せば、アタシが預かってやるよ」

と、ガメツいエジプト人の顔をした。

「カメラをそのまま持ち逃げされる可能性もあるなぁ…」

と思ったけど、彼女を信用して、預けることにした。

とにかく、ピラミッドに入るときはカメラの扱いが面倒だから、

覚えておくといいよ。砂漠を無意味に100往復もしたくないもんね。



ピラミッドの内部は、

「メンカウラー王のピラミッド」よりも、ずいぶんと広かった!!

そして、感じられるエネルギーも、

更に、更に、強かった!!!


「クフ王のピラミッド」と「それ以外のピラミッド」は、

「似て否なるモノ」なのさ!!!

ココは、僕がこれまでに感じた、世界各地の聖域のエネルギーの中でも、

最もパワフルな場所だった!!!


パワーだけじゃないよ。

「クフ王のピラミッド」は、中の道もそれなりにくねくねしてて、

歩いててワクワクすると思うよ♪RPGのファンならなおさらさ。

キミだけ不意に、誰も見つけられなかった隠し通路とか見つけちゃうかもしんないしね♪

学者に解明されてるのは、広大な四角錐のうちのごく一部にすぎないから、

からくり屋敷みたいなトコに迷いこんじゃったとしても、フシギじゃないよね。



5分ほども、くねくね曲がったり、くぐったりしていくと、

玄室まで辿り着いた。

…なんと!!

玄室では、

さっきの4人のヒーラーたちが、環になって座っていた!!


男性のヒーラーが、

何やら光る小瓶を取り出して、掲げ、

他のヒーラー一人ひとりに向けて、

キミョウな「儀式」のようなコトを、行い始めた!

僕は、しばらく呆気に取られていたけれど、我に返って、

彼らの環に、少し遠巻きに加わった。

座禅を組んで、「自分なりのヒーリング」を開始した。

ダニーも同じように、

環に加わり、座禅瞑想を始めた。


僕らが環になって、数十秒も経つと、

他の観光客たちの物音・気配が、ピタリと止んでしまった…!!

僕は、

「おぉー!!

 このタイミングで、客足まで止まるのか!!!

 ものスゴいシンクロニシティ(意味のある偶然)だなぁ♪」

と、心の中で、エラく感心していた。


…けど、違った(笑)



『導かれし者たち』

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