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エピソード5

…話して聞かせたいタワゴトは、

それこそタフリール広場の車のようにたくさんあるのだけれど、

今回は日程が長いモンだから、割とサクサク進むよ?


…え?

「たかだか2週間程度じゃないか」って?

それがさぁ、

サポートセンターの最終日に、僕、

仕事を続行しないコトを、決めただろう?

だから僕は、

この旅程を、1ヶ月に伸ばすことにしたのさ♪


…知ってる?

航空券の中には、「オープン・チケット」ってのがあって、

決められた期間の範囲内であれば、

帰りの便の日取りを、変えることが出来ちゃうんだよ♪

…もちろん、

手数料が10,000円くらい掛かるし、

電話一本じゃ変更出来ず、オフィスに足を運ぶ必要があるから、

それなりにメンドクサイけどさ!



僕は、この朝、

8時頃には、目を覚ました。

…だいたい、放浪中は、

8時くらいには起きるなぁ。

特別な観光や移動がある場合には、もっと早いけどさ?


昨夜、眠りに就いたのは、4時前だよ。

そんで8時だから、4時間程度しか眠れてナイことに、なるなぁ。

基本的に僕は、

眠るのがスキな人間で、「一日8時間睡眠」を理想にしてんだ。

それより少ないと、チョっとブルーになっちゃう。

でもさぁ、

フシギなモンだけど、

海外放浪中は、6時間とか、4時間とか、

そんくらいの日々が続いても、ぜーんぜんへっちゃらなんだよ♪

山登りしたり、遺跡を歩き回ったり、してんのにさ?

加えて、

睡眠時間が短くても平気なだけじゃなくて、

朝早い時間に目覚めなくちゃいけない時に、

目覚ましなんかセットしなくても、モーニング・コールを頼まなくても、

目当ての時間に、フっと目覚めちゃったり、するんだよ(笑)


…ものスゴい大雑把に言っちゃうけど、

「フシギなチカラ」が、働くんだ。

バックパッカーたちは、たいてい、

こういう感覚を、知ってるハズだよ♪

だから、彼らは、

「世の中、リクツじゃねぇんだなぁ」

ってことを、体感的に良く知ってんだよ♪


ちなみに僕、

この「フシギ時計」に身を預けて、

2週間くらい、時計を持たずに放浪し続けたこと、あるよ(笑)

「前夜12時に寝たのに、翌朝は6時に起きねば!」

って日が3日も4日もあったのに、

なぜか、ぜーーんぶ、遅刻せずに済んでるんだ♪

…これくらいムチャなさすらい方が出来たら、

キミも、「超一流のバックパッカー」と言えるだろうなぁ♪


…あと、

ゲストハウスのスタッフに、モーニング・コールを頼んでも、

あんまりアテにならないから、気を付けたほうがイイよ(笑)

よっぽどマジメにやってる宿のマジメなスタッフじゃないと、

起こしてすら、くんないから…



…で、何だっけ?

最初の朝が、明けたんだったか!


僕は、近所のカフェにテキトーに入って、

テキトーに朝食を済ませた。

そんで、10時前くらいに宿を出て、近場の観光に赴くことにしたんだ。

タフリール広場は、

地上に11本もの道が走ってんのに、まだ飽き足らず、

地下にはメトロが走ってるんだよ!地下鉄のことさ♪

20円くらいで切符を買って、

ジモティの見よう見まねで、改札を抜けるんだ。

日本のよりはローテクだけど、

メトロの施設全般は、

地上の古ぼけた街並みとは対照的ってくらいに、洗練されているよ。

…かと言って、人々の精神性までもが洗練されたりするハズはなく、

電車がホームに入ってくると、

2列に並んだりもしない…降りる人を優先したりもしない…

「無法地帯」が、出来上がるんだよ(笑)

タフリール広場とオンナジさ(笑)


僕は、

20分ばかしも乗って、ある駅で下りた。

いつの間にか、メトロは「地下」鉄じゃなくなってて、地上を走っていたよ。



『導かれし者たち』

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