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エピローグ

…今回の旅は、まだまだ半分にしか達してナイし、

まだ下山も済んでいないけれど、

「導かれし者たち」という小説としては、ココで終わりにしようと思うんだ。


多分、

この旅の続き…イスラエル編…を、

近い未来に書くとは、思うんだけどさ?

もしキミが、

「まだ物足りない!!」と思ったとしたら、

「イスラエル編」を探す前に、この「導かれし者たち」を、

もう一回、読み返してみてはくれないかなぁ?


ある種の小説ってのはさぁ、

作者のものスゴいたくさんのエネルギー

(時間、情熱、経験、気付き…)

が込められていて、

ヒトを一人、仏陀に仕立て上げてしまうほどの破壊力を、秘めてるんだよ。

でも、

現代人ってのはさぁ、

小説を「読む」ってことが、あんまり上手じゃナイんだなぁ…

作者が伝えようとしたことの10%くらいしか、受け取りは、しないのさ。

子どもがラーメンを噛まずに飲み込んじゃうのとオンナジで、

作品を「噛み締める」ってコトをしないまま、

次々と、量だけを、こなしていこうとしちゃうんだよね。

「名作100選」を、50冊読破して、

それを文学仲間に自慢して、楽しいかい?

家の本棚が図書館みたいに充実して、

それで、ココロも充実したかい?

名作を読んだあとに、キミの言動にコレといった変化がナイなら、

それは、「読んだ」ことにはならないんだよ。



本当は、…名作と言われる小説の多くは…

たった一作の中に、「全ての要素」が、込められているモンさ。

勇気の大切が、描かれているよ。

見返りを求めない「無償の愛」の素晴らしさが、描かれているよ。

真の奉仕とはナンなのか、描かれているよ。

自然の大切さが、描かれているよ。

キミのココロが、

悶々と、満たされてナイ日々が・年月が、続いているならば、

一つの名作を、繰り返し、繰り返し、擦り切れるほど、

読み倒してごらんよ?

もし、キミが、

その小説の中身を、「きちんと噛みしめられた」なら、

キミは、居ても立ってもいられなくなるハズなんだ。

自分も、「冒険」に出たくなるハズなんだよ!!


…「冒険」ってのは、必ずしも、

発展途上国を旅するようなモノとは、限らないよ?

誰に止められても、罵られても、

一人の異性を愛し、尽くし抜いてみるとか、

脱サラして、自然エネルギーを活用する企業を興すとか、

マザーテレサみたいに奉仕に命を捧げるとか、

ナンだってイイのさ。

キミにとって、

「過去の自分には想像もつかないようなチャレンジ」なのであれば、

それは何だって、「冒険」なんだよ♪


「そうした『冒険』の中でだけ、悟れるモノゴト」

ってのが、あるよ。

そういうのを悟ってしまうと、

もう、親兄弟とかテレビ新聞とかご近所さんの価値観(=一般常識)には、

流されない人間に、なっているよ。

…そういう人間は、

小説や映画なんて卒業しちゃって、

ほとんど、手に取らなくなっちゃうのさ(笑)



…じゃぁ、

キミの「冒険」を、ココロから応援しているよ♪


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2012/06/24 完筆



『導かれし者たち』


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