第50章 ノーラ
ラーミアが一向を運んでいったのは、とても懐かしい場所だった。
ある城のテラスのスペースに降り立つと、そこには《旅の扉》がある。
ラ「お入りなさい」ラーミアは3人にそう促すと、それでもう、別れの言葉も言わずに飛んでいってしまった。
リ「ここに入るしか、ないよねぇ(汗)」
マ「どこに通じてるんだろ!」
ノ「え!何これ?大丈夫なんですか!?」
3人は意を決して、《旅の扉》に飛び込んだ!
王「おぉ、よくぞまいられた正義心あふれる精鋭たちよ!
おぬしらの使命は、魔王を討伐して世界に平和をもたらすことじゃ。
ふぅむ。まだ頼りない面持ちの者もちらほらおるが…。よいよい。始まりの町アリアハンでは仲間を見つけることもたやすい。旅立ちの準備を整えてから外に出るがよいぞ!」
舞台はお城の玉座へと移った。そして王様然とした王様が、ドラクエ然とした旅立ちのエールを送るのだった。
リ「スタート地点!?」
マ「きゃはははははは!!」
ノ「どこなの?ここはどこなの!?」
リ「アリアハンのお城よ。アタシたちも最初に冒険を始めた場所。
ここから玉座を出て、お城を出て、武器を買ったり人に助けられたりしながら、あなたの村まで辿りついたの」
ノ「そうだったんだ!
キミたちに出来たということは…」
リ「あなたにも出来るはずよ♪」
マ「ルイーダの酒場に行くといいよ。そこなら仲間も見つかるかもしれない」
リ「アタシたちはあなたと一緒には行かないわ。もうアタシたちの旅があるんだもの」
ノ「うん。わかってる。
ここまで導いてもらえただけでも、感謝の言葉が見つからないよ!」
マ「またどこかで会えるといいねぇ♪」
リ「じゃぁね!」
ノ「うん。ありがとう!」
リ「あ! 武器や防具は持ってるだけじゃ意味がないのよ。ちゃんと装備してね♪」
マ「リオそのセリフ嫌いって言ってたのに~?」
『僧侶だけで魔王を倒すには?』